和食は世界一理想の食事バランスだった

アメリカの上院議員であったマクガバンは、アメリカ人の増え続ける心臓病・がんなどの生活習慣病の原因解明のため、世界中から学者や情報を集め、議論の末1977年にマクガバンレポートを発表しました。これによると肉・卵・牛乳・砂糖・油を減らし、野菜を増やす食事を柱として栄養の過剰摂取からの脱却を提唱しました。

またこのレポートでマクガバンは、「和食こそ世界一の健康長寿食」として絶賛しています。

しかし、戦後、日本の食生活は欧米化され、米からパンへ、魚から肉食中心に…小麦や牛乳の普及が高まり、時代とともに洋食文化は急速に進み、畜産物と油脂が大幅に増えていきました。

もともと米や魚・季節の野菜・海藻・味噌・納豆・漬け物などの発酵食品を食べる習慣のあった日本の食卓は激変し、和食離れが加速しました。

昭和30年半ばと現在を比較すると米の消費は半減しており、野菜・海藻も大幅に減少。一方で乳製品・油脂類は2~4倍、肉はなんと10倍に。

この和食離れに加え、飽食美食などが、肥満・アレルギー疾患・心臓病・糖尿病・高血圧・がんなどの生活習慣病の増加に拍車をかける一因となったことは、否定できません。

今一度、食生活の見直しをして、生活習慣病にかからないよう、心がけましょう。

日本型食事ピラミッドで理想の食事バランスを

上の図は、NPO法人 日本綜合医学会・日本型食育推進委員会で作製された理想的なバランス食⑤③①①【日本型食事ピラミッド】です。

穀類、炭水化物【ご飯】玄米・雑穀

旬の野菜、海藻類…ひじき・わかめなど

豆類、種実類… 豆腐や納豆・ごまなど

魚介類

⑤③①①の食事バランスが理想的で、一番必要なのが穀類・炭水化物です。

肉・卵・牛乳、特に油脂と砂糖の摂りすぎは控えた方が良いようです。

日本型食事リスト

 まめ=豆類、豆腐・納豆類

 ごま=種実類(くるみなど)

 わかめ=海藻類(ひじき・昆布など)

 野菜=野菜、山菜類

さ さかな=魚介類

 しいたけ=きのこ類

 いも=いも類

 酵素=発酵食品(味噌・漬物など)生野菜など

【まごわやさしいこ】と、覚えやすいゴロですね(^^)

この理想的なバランス食⑤③①①【日本型食事ピラミッド】と、【日本型食事リスト】を参考にしていただくと、とても分かりやすいので、是非参考にしてみてくださいね。